購入前に安全性・クオリティを確認しておきたい品目
二次加工の野菜・果物類(カット野菜やカットフルーツ、サラダを含む)
トレーダー・ジョーズに限らず、アメリカではすぐに食べられるようにカット野菜やカットフルーツ、サラダミックス(数種類のサラダ用野菜を混ぜ合わせパックしたもの)が多いですが、切ったら傷みやすいはずのこれらの商品が変色もせず、新鮮そうに見えることがよくあります。
二次加工の野菜・果物類は、リコールになることもしばしばです。アメリカ疾病予防管理センターによると、米国における食中毒の多くは、人々が生で食べる野菜や果物に付着した細菌によって引き起こされるとのことで、有害な細菌には大腸菌、ノロウイルス、サルモネラ菌、リステリア菌、シクロスポラ菌があります。旅先ですぐに食べられるサラダやカットフルーツは便利に見えますが、これらの理由から手放しではおすすめできません。過去にもサラダ用のカット野菜で、広域集団感染による食中毒が発生したことがあります。
旅行時に手軽に食べられる商品ですが、絶対に安全とは言い切れない事実があることを把握しておきましょう。
参照
Lettuce, Other Leafy Greens, and Food Safety | CDC(アメリカ疾病予防管理センター)
米CDC、ドール市販のサラダを調査 リステリア感染で|日本経済新聞 2021年12月24日
安い価格に惹かれ、筆者も何回か買ったバッグ入りのアボカド。グリーンのネットに入っているため、色や鮮度が判別しにくいのですが、購入してよくよく見てみると粒が小さく、熟れなかったので半分は捨てることになりました。安かろう悪かろうと思い、最近は購入していません。
バナナも安いのですが、なかなか良品に当たらないので、トレーダー・ジョーズでは、青果はあまりおすすめできません。
個人的に青果がおすすめなのは、ストリートにいるベンダー(屋台)の八百屋です。彼らは安くて、品質が良いものを販売していて、ひとつから買えるので旅行者にも買いやすいと思います。よくトレーダー・ジョーズの店舗前に出店しているので簡単に見つけることができると思います。
生花・プラント類
トレーダー・ジョーズでは、目につくところに季節の花や鉢植えがあり、値段も安いことからつい買い物かごに入れてしまうのですが、筆者の経験では日持ちがしなかったり、育たなかったりしたことが多かったです。鮮度があまりよくないように思えます。
ホテルなどに花を飾りたい場合は、旅行者には14丁目にあるユニオンスクエアのグリーンマーケットの花やグリーンは鮮度や品質がよくおすすめ。屋外の青空市で、月、水、金、土の開催です。トレーダー・ジョーズのユニオンスクエア店のすぐ近くです。
まとめ
人気スーパートレーダー・ジョーズのおすすめ商品と注意しておきたいことを紹介しました。最後にポイントをまとめますので、ショッピングの際の参考にしてみてください。
・シンプルなパッケージのものはロングセラーで、品質が高い確率が高い(パッケージで目立たせなくてもファンが付いている)
・リコール品も多いので、「オーガニック」だからと盲信しないこと
トレーダー・ジョーズは、自社ブランド商品のほとんどを他社メーカーに外注しています。そのため、トレーダー・ジョーズの商品と同じような商品をほかのスーパーで見かけることがあるかもしれませんが、トレーダー・ジョーズのほうが中間業者を介していない分、低価格でお買い得です。
たくさんの魅力的な商品が並べられていますが、「トレーダー・ジョーズの商品だから安心」「オーガニックだから安全」と決めつけずに、商品のクオリティと安全性をしっかりと見極めて、賢くショッピングをしてみてくださいね。
参照
What Brands Are Actually Behind Trader Joe’s Snacks?|Eater 2017年8月9日
Which big brand names are behind Trader Joe's products?|SFGATE 2021年11月26日
※店内写真については、店舗スタッフの許可を得て撮影しています。
※掲載情報は2023年6月時点の情報です。価格や商品構成などは変更になる場合がありますので、事前に必ず公式サイトで最新情報をご確認ください。
※本記事は『地球の歩き方』からの転載記事です。