大谷翔平選手の「ホームラン打率」がスゴすぎる!過去のホームラン王と比べてわかった驚きの数値Photo by Sean M. Haffey/Getty Images

「打者としても投手としても超一流」と言われ、世界中からの注目を集める米メジャーリーグ・エンゼルスの大谷翔平選手。そんな大谷選手の「ホームラン打率」は何割何分何厘か、ご存じですか?今シーズンのホームラン王や三冠王になれるのか?その答えも、ホームラン打率に隠れているかもしれません。実際に試算してみました。(百年コンサルティング代表 鈴木貴博)

大谷選手は23年のホームラン王になれるのか?
予測に欠かせないホームラン打率を試算

 ロサンゼルス・エンゼルスの大谷翔平選手の勢いが止まりません。打者として過去最高の成績を残した6月に続いて、7月も3試合連続ホームランと絶好調で、ホームラン王争いでは単独トップで2位以下を大きく引き離しています。

 毎試合ホームランを打っているようにも感じる大谷選手の活躍ですが、実際のところも6月以降は2日に1度は「大谷 ホームラン」というニュースを目にする感じです。その大谷翔平選手の本塁打の打率、つまりホームラン打率は何割何分何厘なのでしょうか?(注:野球の「本塁打率」は打数をホームラン数で割りますが、本記事では打率との比較をする目的で「ホームラン打率」として独自にホームラン数を打数で割った数字として分析します)

 野球の場合、打率ならば誰もがその基準を知っています。チームの主軸打者は3割を打つというのが常識であり一つの基準です。一方で4割バッターとなると、1941年のテッド・ウィリアムズ以降誰も達成できていません。

 ただ、ホームラン打率の数字はテレビ、動画中継などで頻繁に耳にすることはありません。最大の理由は、ホームラン王は本数を競うものだからでしょう。

 しかし私のように戦略コンサルタントが本業の人間は、どうしても数字を分析したくなるものです。実は、分析を行った結果、今シーズン大谷選手が後半戦でマークが厳しくなる中でホームラン王を確実なものとするためには、このホームラン打率が重要な意味を持つことが分かりました。

 ということで今回は、大谷選手を中心にメジャーリーグのスラッガーたちのホームラン打率を分析してみたいと思います。