ドコモと三菱UFJ銀行が、“エグい”値上げに踏み切りました。しかし、両社の狙いは「値上げでもうけること」ではありません。「IT弱者切り捨て型」ともいえるこの値上げには、“目先のもうけ”以上のうまみがあるのです(百年コンサルティング代表 鈴木貴博)
ドコモと三菱UFJが
“エグい”値上げに踏み切った!
経済評論家の鈴木貴博です。値上げに成功する企業しか生き残れない時代がやってきました。悩める経営者のために、わたしは企業の値上げ事例を収集しています。その中でも、少し気になる値上げ事例が出現しはじめているので紹介したいと思います。
NTTドコモは7月1日から、販売店のドコモショップや家電量販店での事務手数料を値上げすると発表しました。
これまで新規契約は3300円、機種変更やSIM再発行では2200円だったものが、7月からは一律で3850円となります。一方で、ネット経由での申し込みはこれまでどおり事務手数料は無料になります。
三菱UFJ銀行では、10月2日からATMからの振込手数料が一部値上げになります。
3万円未満の現金の振り込みの場合、三菱UFJ銀行の本支店宛てはこれまでの220円が550円に、他行宛ては374円から880円に値上がりします。キャッシュカードからの振り込みは、三菱UFJの他店宛てはこれまでどおり110円と変わりません。また、インターネットバンキングの振込手数料はこれまでどおり三菱UFJの「スーパー普通預金(メインバンクプラス)」口座での取引は無料、それ以外の口座での取引は154円となります。
実は、この二つの値上げ事例には共通点があります。