後半で勝負を避けられても
チャンスはある

 さて、実はこの記事のお楽しみはここからです。

 私はスポーツの評論家ではありませんが、分析を通じた未来予測については専門家です。ちなみに、所属するマネジメント会社も元プロ野球選手の岩村明憲さんと同じアスリートマーケティングです。

 そこで、今シーズン、大谷翔平選手はどうなるのか? 皆さんの三つの疑問に未来予測の観点からお答えしたいと思います。

 まず、次の疑問に対してお答えします。

(1)後半戦で勝負を避けられたらどうなるのか?
(2)それ以外に不安要素はないのか?
(3)三冠王は狙えるのか?

 の三つです。それぞれ、未来を予測してみましょう。

(1)後半戦で勝負を避けられたらどうなるのか?

 後半戦に入って、大谷選手に対する各チームのマークが厳しくなってきました。対戦投手はストライクゾーンにボールを投げてきませんし、チャンスで打席が回ると申告敬遠も増えています。残念なことに、大谷選手の後を打ってきた強打者のトラウト選手が前半戦終了間際に故障者リストに入ったことで、勝負を避けられやすくなったのです。

 21年でも、後半戦にホームランの数が減ったことで大谷選手がホームラン王を逃したことから、これからどれだけチャンスが来るのかファンは心配かもしれません。