コラーゲンがAGE化すると体内に溜まり続ける

 コラーゲンはいったんAGE化してしまうと、なかなか排出されません。AGE化したコラーゲンが肌から完全になくまるまでに75年、関節からは600年かかると考えられています。つまり、AGE化したコラーゲンはほぼ生きている間、溜まり続け、酸化ストレスや炎症反応を引き起こして皮膚の老化が進んでいくのです。

 皮膚にAGEが蓄積されると、コラーゲン繊維が柔軟性を失うため、肌のハリを保てなくなります。その結果、肌全体がたるみ、シワが目立つようになります。

 また、コラーゲンは骨や軟骨、血管、内臓など全身に広く分布しているため、コラーゲンがAGE化すると、椎間板ヘルニア、骨粗しょう症、動脈硬化、変形性関節症などさまざまな臓器障害を引き起こしたり、腱も硬くなって切れやすくなったりします。

 コラーゲンのAGE化を食い止めるには、何よりも糖を取りすぎないこと。食の基本に戻ることが、肌の衰えを遅らせます。