ラインアップはハイブリッドと純エンジンの2種。まずは1.5Lエンジン(120㎰/145Nm)のGRスポーツに試乗した。走りは適度に硬質な印象。確かにタウンスピード域では路面からゴツゴツした感触が伝わってくる。だが、そうしたショックは決して直接的なものではない。またショックが加わった後でボディにいやな微振動が残ることもない。この辺はセンタートンネル部に追加されたブレースとボディ後端に取り付けられたロアバックブレースの効果だろう。いずれにせよ、極端に不快な乗り心地ということはなく、“スポーティでソリッドな感触”の範囲に留まっていた。
この“ちょっと硬めな足回り”は、ワインディングロードで意外なほどの効果を発揮してくれた。コーナーに向けてステアリングを切り込むと、操舵したら操舵した分だけ確実に進路が変わる。しかもドライバーの想像を超えて鋭敏に反応するということもない。見事なリニアリティを実現していた。