ラインアップはハイブリッドと純エンジンの2種。まずは1.5Lエンジン(120㎰/145Nm)のGRスポーツに試乗した。走りは適度に硬質な印象。確かにタウンスピード域では路面からゴツゴツした感触が伝わってくる。だが、そうしたショックは決して直接的なものではない。またショックが加わった後でボディにいやな微振動が残ることもない。この辺はセンタートンネル部に追加されたブレースとボディ後端に取り付けられたロアバックブレースの効果だろう。いずれにせよ、極端に不快な乗り心地ということはなく、“スポーティでソリッドな感触”の範囲に留まっていた。

 この“ちょっと硬めな足回り”は、ワインディングロードで意外なほどの効果を発揮してくれた。コーナーに向けてステアリングを切り込むと、操舵したら操舵した分だけ確実に進路が変わる。しかもドライバーの想像を超えて鋭敏に反応するということもない。見事なリニアリティを実現していた。

トヨタ・ヤリスクロスGRスポーツリアビューGRスポ ーツはGグレードがベース。車高は標準車比10mm低い
トヨタ・ヤリスクロスGRスポーツインパネGRスポーツは専用本革巻きステアリング/アルミ製ペダル/ガンメタ塗装センターコンソールを採用。パワーステ特性ハンドリング重視設定
トヨタ・ヤリスクロスGRスポーツ前席シートはGRロゴ入りスポーツ形状。素材はエアヌバックと合成皮革のコンビ
トヨタ・ヤリスクロスGRスポーツリアシート
トヨタ・ヤリスクロスGRスポーツ荷室ラゲッジスペースはアレンジ自在。後席は3分割タイプ。荷室ボードは高さ調節ができる。電動リアゲートはop (7万7000円)