ハイブリッドの
ヤリスクロスGRスポーツがお勧め
ファルケンのスポーツタイヤ(FK510SUV)を標準装着しているだけあって、グリップレベルは上々。コーナリング中にステアリングを切り増しても正確に応答してくれる点が頼もしい。
一方、オリジナルそのままの1.5Lの3気筒ユニットは、決して力不足というイメージではないが、アクセル開度が20%ほどを超えると急激に振動と騒音が高まってしまうのが残念。端的にいうとノイジーで、積極的にアクセルペダルを踏み込もうという気持ちが削がれてしまう。
その点、1.5Lエンジン+モーターのハイブリッドはパワーで31%、トルクで21%ほど上回っているため、結果的にアクセル開度が小さくなり、騒音と振動のレベルが抑えられる点がうれしい。また、GRスポーツならではのレスポンス改善も実感できる。もちろんキビキビとしたパワートレーンと、ちょっと固められた足回りとの相性は良好である。
予算が許すのであれば、ハイブリッドのヤリスクロスGRスポーツがお勧めといえるだろう。
(CAR and DRIVER編集部 報告/大谷達也 写真/山上博也)