師匠に言われた一言

 私が事情を説明すると師匠は一言「まわりは自分が思ってるほど、他人の失敗に興味ない。だから、気にしてもしょうがない。損するだけ」と言われました。当たり前のことかもしれませんが、当時の私にとっては視界が開けるような感覚がありました。

 確かに仕事をしているときはいつも「迷惑かけてしまって申し訳ない」と他人のことばかりを気にしていました。そのことが影響して負の連鎖に入り、仕事のスピードが遅くなっていたわけです。

 師匠の一言をきっかけに私は気持ちを切り替えるように意識しました。もちろんミスや失敗してしまうことはありましたが、その度に「他人はそこまで気にしていないから、自分も気にしすぎない」と言い聞かせるようにしたのです。すると少しずつ切り替えができるようになり、調子の良し悪しに関係なく、早く仕事ができるようになりました。

 仕事の速い遅いの話になると最速を考えてしまいがちですが、一方でアベレージを速くするのも大事だと思います。「あっちの仕事は速いけど、こっちの仕事は遅い」となってしまうと結局は意味がありませんから調子に関係なく高いレベルを維持しなければいけません。

 私のように気分によって仕事のスピードが変わってしまうという人がいればぜひ「切り替えること」を意識してみてください。