中国との国境に位置するこの小さな町は数年前まで、熱帯雨林の中をほこりっぽい道が数本走る土地に過ぎなかった。今では、約60億ドル(約8400億円)かけて中国が建設した鉄道が通り抜け、都市が形成されつつある。建設途中のオフィスビルや倉庫が何十棟もそびえ立っている。中国の開発業者、雲南海誠実業集団は、この16平方キロメートルの経済特区を中国と東南アジアを結ぶ玄関口として売り込んでいる。労働力は安く、新たな鉄道のおかげで輸出もしやすい。削岩機の音が日暮れまで鳴り響き、その音は夜になると屋外の飲食店から流れる中国のポップミュージックに取って代わられる。店では、ビジネスマンが辛いピーナツをつまみにビールを飲みながらくつろいでいる。
ラオス中国鉄道が快走、「一帯一路」なお健在
人や投資がラオスに流入し、「中国化」が進行
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