英語を話したいと考えるビジネスパーソンに、最もおすすめしたい方法である「短期セブ島留学」。ビジネスパーソンが、自分らしい「話す英語」を身に付けるためには、短期集中型のセブ留学を私はすすめている。今回は、フィリピン人講師と学ぶメリットとデメリット、また学校による留学ライフの違いを、現地取材をもとにリポートする。(大人の英語学習法リサーチャー 高野美穂)
コストパフォーマンスの良さが生む、
個人の要望に沿った徹底学習
英語を学ぶなら、「ネイティブ講師がいい」という意見がある。確かに、底なしに費用が使えるなら、ネイティブとのマンツーマンレッスンを受講するのもいいだろう。そういった点では、フィリピン人講師から学ぶメリットの一つとしては、コスト面が挙げられる。
例えば、英国でグローバル展開をしている語学学校で、マンツーマンのレッスンを受講した場合、1コマで70ポンド程度(2023年6月時点で約1万2000円)はするのが大概だ。これをセブ留学基準で1日6〜8コマ受講した場合、その費用は1日で10万円近くなってしまう。
よって、英国でマンツーマン授業を毎日受けるような人はほとんどおらず、大抵はグループレッスンを受講する。その中で、より習得を急ぐ一部の多忙なビジネスパーソンのみが、グループレッスンに加えてせいぜい1日1コマのマンツーマンを追加する程度だ。
しかし、「話す英語」を習得するには、何よりもトライ&エラーが大切で、自分が発話したものを、修正、提案してもらい続けるのが効果的だ。その点では、フィリピン人講師とのマンツーマンレッスンでは、そうした発話と修正を集中して繰り返し行うことができる。結果、英語を話す恐怖心が早い段階で払拭され、講師に通じたという自信が持てるフレーズがどんどん蓄積されていくことになる。
オンライン英会話ではダメなのか、という意見もあるだろう。もちろん、英語を学ぶよほどの理由とモチベーションがあれば、オンラインでも同じことができる。しかし、現地で学ぶ強みとして、学び会える仲間がいるという利点の他には、授業で「通じると自信が持てたフレーズ」を実社会ですぐに使うことができるという点がある。