時には非常に大きな航空機が必要になることもある。米空軍の「C17グローブマスター」は、米軍が2年前にアフガニスタンから撤退した際、首都カブールから1度に640人を退避させた。グローブマスターよりもさらに大きい「C5Mスーパーギャラクシー」は、米陸軍のあらゆる武器のほか、大統領の車列やヘリコプターも輸送できる。しかし、それら巨大ジェット機は老朽化し、製造も中止されている。そのため米国防総省は、中国抑止政策の一環として太平洋に駐留する米軍を支援できるよう、長距離を飛行できる代替機を検討し始めている。空軍はゆくゆくは、大型の新たな航空機や小型の配送用ドローン(無人機)、グライダー、宇宙ロケットを含む輸送システム群を構築することを目指している。
米空軍の長距離輸送機、「中国抑止」主眼に構想
太平洋の駐留軍支援へ全翼機やロケット、グライダーなど導入か
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