午後4時の会議は、チームメンバーの半数が都合がつかないためキャンセルされる。会議で話し合うはずだった主なポイントをメールで送ると、夕方から翌朝にかけて返信が殺到する。夕食前に達成できた可能性のある合意が、今や翌朝にずれ込むようになっている。多くの企業で、従来の終業時間を挟む前後の時間帯は業務が停止する「デッドゾーン」となっているが、従業員は仕事をさぼって残りの時間をのんびり過ごしているわけではない。フレックスタイム制で働く従業員は、午後4~6時の時間を子どもの送迎やジム通い、交通渋滞を避けた早めの帰宅に充てているが、その日の仕事を終わらせるために夜に働かなければならないことも多いという。彼らは上司から8時間以上仕事をしていないと決めつけられることを腹立たしく思っており、自身のスケジュールを自分で決められる自由を手放したくないと考えている。
柔軟な働き方、午後4~6時は「デッドゾーン」
多くの部下が消える時間帯、上司が嫌う理由はここにある
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