景気拡大は老衰で死ぬのではない、とエコノミストは言う。米連邦準備制度理事会(FRB)によって殺されるのだと。  経済予測の専門家たちがリセッション(景気後退)は近いと予想していたのも無理はない。FRBが昨年以降、政策金利を5.25ポイント引き上げてきたからだ(26日は0.25ポイント利上げ)。  しかし、景気が引き続き堅調な中で、専門家たちは景気後退が始まる時期の予想を後ろにずらしてきた。米商務省の27日の発表によると、米経済は4-6月期に年率換算で2.4%拡大と、予想を上回る成長を達成した。  向こう6カ月以内に景気後退入りすれば、ある意味で異例の事態となる。