景気拡大は老衰で死ぬのではない、とエコノミストは言う。米連邦準備制度理事会(FRB)によって殺されるのだと。経済予測の専門家たちがリセッション(景気後退)は近いと予想していたのも無理はない。FRBが昨年以降、政策金利を5.25ポイント引き上げてきたからだ(26日は0.25ポイント利上げ)。しかし、景気が引き続き堅調な中で、専門家たちは景気後退が始まる時期の予想を後ろにずらしてきた。米商務省の27日の発表によると、米経済は4-6月期に年率換算で2.4%拡大と、予想を上回る成長を達成した。向こう6カ月以内に景気後退入りすれば、ある意味で異例の事態となる。2020年4月に始まった現在の景気拡大局面が4年しか続かなかったことになるからだ。これは1982年までさかのぼって過去4回あった景気拡大局面の平均期間(8.6年)の半分に満たない。
米景気後退は数年先? 成長いつまで続くか
歴史的に見ると、軟着陸成功なら景気拡大がさらに4~5年続く可能性も
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