実業家イーロン・マスク氏は、ソーシャルメディア・プラットフォーム「X(旧ツイッター)」を「万能アプリ」――多種多様な金融関連業務を実行できるアプリ――に作り替えるアイデアを冗舌に語っている。先週にはこれに野心的な期限を設定した。  「数カ月以内に、包括的なコミュニケーション方法と、金融全般を実施できる機能を追加する」。マスク氏は7月24日夜にそうツイートした。  収益源を増やし、ユーザー基盤を拡大したい企業にとって「スーパーアプリ」の考え方は魅力的だが、たとえ数年かけるにしても、言うはやすく行うは難しだ。米国でスーパーアプリを目指して成功した試しはない。