ドナルド・トランプ前米大統領が1日、2020年の大統領選挙での敗北を覆そうと画策した問題で起訴された。24年の大統領選挙で共和党候補の指名を目指す中、さらなる窮地に追い込まれている。首都ワシントンの連邦大陪審による起訴状は、トランプ氏が大統領選挙での敗北を覆そう画策し、その結果、21年1月6日の連邦議会襲撃事件を引き起こした責任があるとした。捜査はジャック・スミス特別検察官の指揮で進められてきた。バイデン政権下でトランプ氏が連邦刑事事件で訴追されるのは2度目となる。トランプ氏については、ジョージア州フルトン郡の選挙結果を覆そうとした疑惑で地方検事が捜査が進めている。またニューヨーク州マンハッタン地区検事局は、16年大統領選前に元ポルノ女優に支払った口止め料を隠蔽(いんぺい)するため事業記録を改ざんしたとして、合計34件の重罪でトランプ氏を起訴した。