米配車サービス大手ウーバー・テクノロジーズが実際に利益を上げるまでの道のりは長かった。それでも投資家は一足先にそこに到達していた。ウーバーは1日発表した4-6月期(第2四半期)決算で、GAAP(一般に認められた会計原則)ベースで同社初の営業黒字を計上した。ウーバーはニューヨーク証券取引所に上場してからわずか4年あまりでこれを達成したが、同社はかなり以前からこの旅を続けており、2021年後半にははるかに寛大な基準である調整後のEBITDA(利払い・税引き・償却前利益)で初の黒字を報告していた。この基準での4-6月期の利益は9億1600万ドルで、ウォール街のコンセンサス予想を10%上回った。しかしこれと比べると、ウーバーの売上高成長はぱっとしなかった。4-6月期売上高は前年同期比14%増の92億ドルで、ここ2年以上で最も緩慢な伸びとなり、アナリスト予想の94億ドルにはわずかに届かなかった。これは、ウーバーのフードデリバリー事業と貨物事業の低迷によるもので、後者は売上高が前年比で30%減少した。貨物よりもはるかに規模の大きいフードデリバリー事業の売上高は約11%伸びて31億ドル近くになったが、それでも事前予想には5%ほど届かなかった。
ウーバー株、投資家は前から過熱気味?
GAAPベースで初の利益示す決算を前に株価は倍増
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