世界中の「Z世代」の支持でSNS市場の新たな旗手に
2022年3月、アメリカの調査会社「CB Insights」は、評価額が10億ドルを超える未上場スタートアップ企業「ユニコーン」の最新ランキングを公表しました。そこで、アメリカの宇宙開発企業「スペースX」などを抑えて堂々の1位となったのが、TikTokを運営する「バイトダンス(字節跳動/ByteDance)」です。
そんな巨大ユニコーンの一挙手一投足に世界中が「いつ上場するのか」と注目しています。
TikTokの全世界でのDAU(日間アクティブユーザー数)は6億人、MAUは10億人(2021年9月現在)。平均再生時間とダウンロード数はともにSNSで世界1位となっています。

また、広告収入もケタ違いです。米調査会社「インサイダー・インテリジェンス」の報告によると、TikTokの2022年の広告収入は、前年の3倍にあたる約120億ドル(約1兆5000億円)に達し、ツイッターとSnapchatの合計を上回る見通しとなっています。
さらに、2024年にはYouTubeを超えるとも予測されています。長年SNS市場に君臨していたFacebookがユーザー離れの傾向を示す中で、世代交代の旗手として着実に存在感を増しています。
そのTikTokのメインユーザーは、「Z世代」と呼ばれる若手世代。世界人口の約3分の1を占める彼らはスマホネイティブであり、PCよりもスマートフォンを活用して日常的に情報収集や買い物を行っています。
今後のマーケットを動かす主役である彼らのハートをつかんだTikTok。冒頭のケタ違いの評価額がつくのも頷けます。