米国の人々は「中年の危機」をより生産的に過ごしたいと望んでいる。この傾向が、増え続ける関連企業やコーチ、コンサルタントに大きなビジネスチャンスをもたらしている。中年向けプログラムの中にはオンラインで提供され、費用が200~300ドル(約2万8000~4万2000円)程度のものもある。異国の地で開催したり、豪華な宿泊施設、ヨガやサーフィンのレッスンを売りにしたりする数千ドルのものもある。こうしたビジネスの追い風になっているのが長寿化だ。40、50、60代を迎えたときに自分が打ち込める有意義な活動を探す人が増えている。「第二の成人期」と呼ぶ心理学者もいる。この年代になると、企業経営者、専業主婦(夫)、介護者といった、それまでアイデンティティーの中心だった役割を失うことがあり、中にはアイデンティティーを再評価する必要が出てくる人もいる。
「中年の危機」に寄り添う講座、有望ビジネスに
長寿化でセカンドライフの満足度を高めたい40~60代に人気
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