ジョー・バイデン米大統領は8日、米国でも特に豊富なウラン鉱床を含む約100万エーカー(約4000平方キロ)の土地の開発を、署名一つで不可能にした。バイデン政権の破壊的なエネルギー政策の記念碑がまた一つできた形だ。1906年制定の遺跡保存法は、歴史上重要な物を保護する目的で連邦政府の所有地をナショナル・モニュメント(国定記念物)として残しておく権限を大統領に認めている。バラク・オバマ元大統領はこの法律を利用して何百万エーカーもの連邦政府所有地を石油・天然ガス開発の対象から除外した。しかし、そのオバマ氏でさえ、グランドキャニオン国立公園近くにあるウラン資源が豊富な土地に関しては、開発抑制を求める進歩派の声に抵抗した。バイデン氏はそうした自制を一切示していない。
【社説】米ウラン採掘阻止はロシアへの贈り物
グランドキャニオン国立公園近くの土地をバイデン大統領が固定記念物に指定
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