米地銀の株価は最近好調だ。だが、社債は警鐘を鳴らしていると思った方がいいだろう。  格付け会社ムーディーズ・インベスターズ・サービスは7日、米銀27行の信用格付けについて発表し、うち10行の格付けを引き下げた。他行については格付け見直しの対象とするか、「ネガティブ」の見通しを付与した。信用格付けは銀行にとって極めて重要だ。銀行は預金のほか、社債発行を通じて資金を調達している。  こうした措置の理由の多くはおなじみのもの、つまり預金コストの上昇、在宅勤務への移行に伴う商業用不動産や建設業向け融資のリスクだ。