米国人は数年前と比べ、家を借りるにも保険をかけるにも、また住宅ローンを組んで家を買うにも、より多くの金額を支払うようになっている。だが希望もある。過熱が和らぎ、米連邦準備制度理事会(FRB)は利上げ休止に傾くかもしれない。米労働省が10日発表したインフレ統計によると、7月の物価上昇の90%以上が住居費によるものだった。自動車保険も大きな要因だった。7月の消費者物価指数(CPI、季節調整済み)上昇率は前月比0.2%と6月から横ばいで、ウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)がまとめたエコノミスト予想とも一致した。前年同月比の伸びは3.2%で、2022年6月に記録した数十年ぶりのピーク(9.1%)から鈍化した。
米インフレ、鍵握る住居費に緩和の兆し
大幅に軟化すればFRBが利下げ検討の可能性も
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