ロシアに武器を供与しないことで合意していたエジプトは現在、ウクライナへの武器供与を求める米政府高官の要請に抵抗している。エジプトと米国の当局者が明らかにした。ウクライナの反攻支援でバイデン政権が目指す武器調達に支障が出ている。エジプトは当初ロシアにロケット弾を提供しようとしていたが、今年に入り米国から圧力を受け、計画を取り下げたという。ロイド・オースティン国防長官をはじめとする米政府高官は、弾薬が不足しているウクライナを支援するため、同国への武器供給をエジプトに求めた。オースティン氏は3月にエジプトのアブデルファタハ・シシ大統領とカイロで会談した際、この要請を伝えた。当局者によると、この時エジプト側は確約を避けた。米政府高官はこれ以降、複数の会合で要望を取り上げた。