綿密な計画と時間厳守の国として知られるドイツだが、列車を時間通りに運行することはできていないようだ。昨年はドイツ鉄道(DB)が運行する長距離列車の3分の1が遅延し、遅延率が過去10年間で最悪となった。遅刻がご法度の国で、存在価値に関わる危機が深まっている。ベルリン社会科学センターのアンドレアス・クニー教授(交通政策)は「ドイツ人にとって恥ずべきことで、文化的危機だ」と語る。「われわれは自分たちが最高で、最も効率的だと自慢するのが大好きだが、ドイツ鉄道の遅延とサッカーチームの失墜は、われわれがもう素晴らしいものを作っていない証拠だ」。サッカーのドイツ代表は直近のワールドカップ(W杯)で男女とも一次リーグで敗退し、国民を大いに失望させた。
「時間厳守」のドイツ、遅れる鉄道
過去10年で最悪の遅延率、サッカーと並び「国家的屈辱」に
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