世界に先駆けてコンピューターやインターネット、携帯電話を取り入れたハイテク先進都市の住民は、自動運転車についてはまだ疑念を拭えないようだ。自動運転車の開発を手掛けるクルーズ、ウェイモ両社のオレンジと白の車両を突然、街のあちこちで見かけるようになった。緊急車両を使う消防当局などは通行の邪魔だと話し、ソーシャルメディアには自動運転車の滑稽な動きを見かけたという歩行者の投稿が相次ぐ。少なくともペット2匹と衝突した事例が報告されている。自動運転車に対する抗議団体は、オレンジ色の三角コーンを車両のボンネットに置き、その場から動けなくしたうえ、この妨害行為を撮影した動画を拡散した。サンフランシスコでの反応は、米自動車大手ゼネラル・モーターズ(GM)が過半数株式を持つクルーズと、米グーグルの親会社アルファベット傘下のウェイモが、全米で事業を展開する際に直面するさまざまな課題を知る手がかりとなる。両社はドライバー不要の車が巨大ビジネスに成長することを期待し、何十億ドルもの資金を投じてきたが、今も住民の支持を得るには至っていない。
自動運転車に半信半疑、米テック先進都市の実情
サンフランシスコ市民や当局者の説得に苦労するアルファベット傘下ウェイモとGM傘下クルーズ
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