【総フォロワー数25万人!】長年の教師生活で多くの親と接したなかから生まれた、熱い思いの詰まった言葉を365個掲載した書籍『子育て365日 親の不安がスーッと消える言葉集』が、あらゆる年代の親に刺さると話題。親力アドバイザーとして名高い教育評論家の親野智可等氏がいま子育て中の人に伝えたいことがあります。

【将来】子どもが「優秀な人材」になるほめ方叱り方Photo: Adobe Stock

ほめるか、叱るか、どっち?

最近は「子どもはほめて育てるといい」と聞くことが多いと思います。でもたまに、「叱られて育った人は打たれ強く、仕事で失敗しても立ち直れる。逆に、ほめられて育った人は打たれ弱いので、失敗から立ち直れない」という話を聞くこともありませんか。

そのたびに「やっぱりもっと子どもを叱ったほうがいいのかな」とか「あまり子どもをほめないようにしよう」などと思ったりする人もいると思います。

いったいどっちがいいのか、迷いますよね。でも大丈夫です。心理学の研究で、結論が出てきました。
心理学では、困難な状況でも柔軟に対応したり失敗から立ち直ったりできる力のことをレジリエンスといいます。
そして、こうした力を発揮できる人のことをレジリエントな人と言います。
レジリエントな人になるために、いちばん大事なのは自己肯定感が高いことです。

「人は信頼できる」という気持ち

子どものころからほめられてきた人は、自己肯定感が高くなる傾向があります。
逆に、叱られることが多かった人は、自己肯定感が育ちにくくなります。

また、レジリエントな人になるためには、困難な状況で人と協力できる力も大事です。
そして、そのために必要なのが人への信頼感です。
子どものころから親にほめられてきた人は、親子の関係がよくなります。
親子の関係がよいと、子どものなかに「人は信頼できる」という気持ちが生まれます。

ということで、仕事で失敗しても立ち直れるのは、子どものころからちゃんとほめてもらえた人なのです。

◆本原稿は、『子育て365日 親の不安がスーッと消える言葉集』の著者・親野智可等が子どもに関わるすべての人に伝えたい書きおろしメッセージです。(次回へ続く)