【総フォロワー数25万人!】長年の教師生活で多くの親と接したなかから生まれた、熱い思いの詰まった言葉を365個掲載した書籍『子育て365日 親の不安がスーッと消える言葉集』が、あらゆる年代の親に刺さると話題。親力アドバイザーとして名高い教育評論家の親野智可等氏がいま子育て中の人に伝えたいことがあります。
子どもの「好き」は、親の応援が得られないことが多い
私が以前さかなクンと対談したときに、特に印象的だったことをお話します。
それは「魚を好きになったとき、お母さんが徹底的に応援してくれた」という話でした。
例えば、魚がいるあらゆるところに連れて行ってくれたり、「魚のことより学校の勉強をするように」と言う先生から守ってくれたり…。
これを聞いて私が思ったのは、「子どもが好きなことをこれほど徹底的に応援する親は見たことがない。子どもを天才に育てる親はここが違うのだ」ということです。
どの子にも好きなことはあるのですが、親の応援が得られないことが多いのです。
というのも、ほとんどの場合、子どもが好きなことは親から見ると価値のないことだからです。
親の応援がないと、子どもは好きなことを深掘りすることができません。
必要な物を買ってもらえませんし、情報も得られませんし、体験もできないからです。
ですから、他の子よりちょっと得意で終わってしまうのです。
親が応援してくれれば、子どもは好きなことに熱中してどんどん深めることができます。
すると、「これは得意だ」と思えるようになり自信がつきます。
脳の状態が明らかに変わる
一つのことで自信がつくと、生活全体に張り合いが出てきます。
すると、他のことでもがんばれるようになったり、苦手なことに挑戦する勇気がわいてきたりもします。
親が子どもをほめる機会が増え、子どもも親に感謝するようになるので、親子関係は間違いなくよくなります。
また、好きなことに熱中しているときにドーパミンがたくさん出て、脳のシナプスが増えます。
それで脳の性能が向上して、いわゆる地頭がよい状態になります。
地頭がよくなったところで勉強をすれば、どんどん入るようになります。
ということで、ぜひ、子どもの好きなことを応援して熱中させてあげてください。
◆本原稿は、『子育て365日 親の不安がスーッと消える言葉集』の著者・親野智可等が子どもに関わるすべての人に伝えたい書きおろしメッセージです。(次回へ続く)