教育費、老後資金を効率的にためるには
柔軟な考え方が必要

 また、お子さんがまだ幼児で、大学進学まで期間があります。3000万円の預貯金は、生活防衛資金だけを残し、NISAなどを使った投資にシフトするほうが、お金の価値を守れ、かつ増やせる可能性があるのですが、これには拒否的。「損をしそうで怖い」と言います。

 無理にとは言いませんが、ご主人は自営業ですし、できればiDeCoなどを使って投資をし、節税しながら老後資金を作ってほしいもの。10年以上先に必要になる教育費もNISAなどで運用したほうが効率よく形成できるかと思います。そしてそれには、毎月投資に回せるお金がないとできません。つまり、将来に備えるには、やはり支出の見直しが必要なのです。

 今は自分たちの納得のいくようにお金を使えているのかもしれません。ですが、将来を考えたときに何かしら不安があるから、相談に来たのだと思うのです。自分の価値観の中で、どうするとより良くなるか、どんな方法なら取り入れられるのか、柔軟性を持って考えていただきたいと思います。