米株式市場では9月に入り、強気筋が株価の動向に気をもんでいる。
S&P500種指数は8月の下落率が2月以来の大きさとなったものの、年初来では18%高となっている。8月は最終週に上昇し、6カ月連続で月間最高値近辺で終えた。投資家の間では現在、株価が予想に反して上昇を続け、今年の上げ幅を維持できるかどうかが問題となっている。
先週発表された経済指標は、雇用が夏場に減速し、経済成長率と物価上昇圧力は緩やかなままだったことを示し、米連邦準備制度理事会(FRB)が9月19~20日の連邦公開市場委員会(FOMC)で政策金利を22年ぶりの高水準に据え置くとの見方を裏付けた。FOMCの1週間前に発表される8月の消費者物価指数(CPI)が同会合前に入手できる最後のインフレ統計となる。