アリ・ボンゴ・オンディンバ氏(64)は自身の大統領警護隊による8月30日のクーデターを受け、支援を直接訴えた。51秒間にわたる動画の中で、ボンゴ氏は「ガボンの大統領」と自己紹介し、「世界中の友人」に向けて、彼が失った政権のために「騒ぎ立てる」よう呼びかけた。8月26日の大統領選挙で65%近い票を得たボンゴ氏は、そうした民意を拒否しようとするあからさまな試みに抵抗するため、国民が立ち上がると期待していたとしても許されるだろう。しかし、首都リーブルビルのムードは全く異なるものだった。そこでは大勢の人が街頭に繰り出し、ボンゴ政権の崩壊を祝った。クーデター参加者たちを歓迎する民衆の喜びは、ボンゴ氏が国内での自らの人気を過大評価していた可能性を示唆している。
アフリカの大半の国々では、選挙で選ばれたリーダーの失脚が、ロシア国旗への支持とともに、喜びをもって迎えられてきた。コートジボワール、マリ、ギニア、ブルキナファソとニジェールでクーデターが起きた際には、民主的に選ばれたリーダーが実現できなかったすべてを約束する兵士らを、大勢の人々が公然と支持した。