「このまま」今の仕事を続けても大丈夫なのか? あるいは「副業」をしたほうがいいのか? それとも「起業」か、「転職」をすべきなのか? このように感じたとしたら、それは皆さんの考えが正しい。なぜなら、今感じているお金に対する不安は、現実のものとして近づいているからです。無収入となる65歳から70歳、もしくは75歳までの空白期間を、自己責任で穴埋めしなければならなくなる未来が、相次ぐ法改正でほぼ確定しました。
そんな人生最大の危機がいずれ訪れますが、解決策が1つだけあります。それはいますぐ、「稼ぎ口」を2つにすること。稼ぎ口を2つにすれば、年収が増えて、節税もでき、お金が貯まるからです。『40代からは「稼ぎ口」を2つにしなさい 年収アップと自由が手に入る働き方』では、余すことなく珠玉のメソッドを公開しています。受講者は6000人に及び、その9割が成功。さぁ、新しい働き方を手に入れましょう!

サラリーマンにとっての「人の行く 裏に道あり 花の山」とは?Photo: Adobe Stock

偏見のコレクション=常識

 FIBAバスケットボールワールドカップで、日本は48年ぶりにオリンピック出場権を自力で獲得。日本中が歓喜に包まれました。

 日本人は欧米人と比べて背が低いので、日本人はバスケでは世界に太刀打ちできない。それが常識となっていました。

 でも実は、このような常識こそが、誤った判断をもたらします。アインシュタインによると、常識とは18歳までに身に付けた偏見のコレクションとのこと。確かに常識は、大勢の人が思い込んでいることにすぎず、必ずしも事実とは限りません。

人の行く 裏に道あり 花の山

 特にお金や資産形成の常識の大半は間違えです。25年以上にわたって銀行員として働きながら、私自身も心底それを痛感してきました。それがよく分かる面白い投資格言があります。

「人の行く 裏に道あり 花の山」

 要は、人と同じことをやっていてはダメだということです。この句は、千利休が詠んだといわれています。

 利休は安土桃山時代の茶人ですが、現代のサラリーマンにも当てはまります。サラリーマンに当てはめるなら、目抜き通りの本業もさることながら、裏の道の副業も大切だという意味になるのでしょう。

いずれを行くも 散らぬ間に行け

 そしてこの句には、「いずれを行くも 散らぬ間に行け」という続きがあります。下の句にこそ、大切なメッセージが隠れています。なぜなら年金を受け取れる年齢がどんどん後ろ倒しになっていて、70~75歳まで受け取れない未来が、ほぼ確定しているからです(*1)。

 会社には、65歳以降も再雇用する義務がありません。65歳で雇い止めになって、散ってしまってからでは遅すぎるということです。手遅れにならないうちに、裏の道をちょっと覗いてみてはいかがでしょうか。

*1【年金蒸発!?】老後の生活のために、いますぐ稼ぎ口を2つにしなさい

**本記事は、『40代からは「稼ぎ口」を2つにしなさい 年収アップと自由が手に入る働き方』著者による書き下ろしです。