開成・桜蔭・筑波大駒場・渋谷幕張…。東京・吉祥寺を中心に都内に展開している進学塾VAMOSは、「入塾テストなし・先着順」で生徒を選抜しないのに有名難関校に続々合格させると話題の塾だ。男女別カリキュラムを取り入れたロジカルで科学的な学習法は、特にエリート父親層から圧倒的な支持を集めている。本連載では、『男の子の学力の伸ばし方』などの著書があるVAMOSの代表・富永雄輔氏に「保護者からよく聞かれる質問とその回答」を聞いた。
「理科」が得意な子にするには
「理科」という1つの教科として見ないで、理科に含まれる分野の中から、子どもが好きなものを選択して、そこから優先的に取り組むのがいいと思います。
理科という教科は、花、昆虫、てこ、バネ、天気…といったように、同じ理科であってもそれぞれに必ずしも関係性がありません。
一方で、算数だと、小数・分数ができないとほとんどの文章題を解くことができません。
学んだことどうしの関係性があるし、学ぶ順番も大事になってくるのですが、理科の場合はそうではないということです。
ですが、小学校の理科のカリキュラムは、各学年で、生物・科学・物理・地学といった要素の内容をそれぞれ少しずつ学んでいく形式です。
この学び方が苦手なお子さんもいると思いますし、特に、理科が苦手なお子さんであれば、本人が好きな分野から集中して学ぶように親が導いてあげていいと思います。
無理して、理科という教科を一気にまんべんなく取り組む必要はありません。