実家の片付けの準備事項3点について、それぞれ説明しよう。
週刊朝日 2023年3月17日号より 拡大画像表示
(1)実家の片付けの準備
親に電話をして、やることをイメージする
まずは(1)「親に電話をして、やることをイメージする」。電話を通じて片付けのポイントはもちろん、親の健康状態のほか、最近の行動範囲を推測する。
「これを聞き出しておくことで、実家の片付けを行う上での心構えがしやすくなります」(渡部さん)
さらに「さあ、始めよう!」と思ったときについ、形から入ってしまう人は要注意。片付け前に収納グッズや片付けグッズを買ってしまうと、サイズが合わなかったり、結局使わないままになって、ゴミが増えてしまうこともある。その最たる落とし穴と言えるのが、収納ボックスだ。
特にNGなのが、組み立て式の収納ボックス。もともと片付けが苦手な人は、買えば収納が解決すると思って買ってしまうが、組み立てることをせずに買いっぱなしになってしまうことが少なくないという。
「買ってから、5~10年は経過しているであろう中身が空っぽの収納ボックスが、箱からも出されずに放置されている光景を、何度片付けの現場で見たかわかりません」(同)
そのため、どうしても収納場所が必要なら、まずは今まで使っていた家具を工夫して使ってみること。そして片付けが全て終了し、物が減ったときに初めて、適切なサイズのものを購入しよう。