生物学者が直面する最大級の難問は、ヒトの遺伝子コードに見られる無数の変異の中で、どれが病気を引き起こす可能性があるのか突き止めることだ。人工知能(AI)はこの問題の解決に一役買おうとしている。グーグルの親会社アルファベットの傘下にあるディープマインド・テクノロジーズが開発した機械学習モデルは、人体に病気を引き起こす可能性のある、タンパク質の構造における7100万種の遺伝子変異を分類した。タンパク質は人体の組織や器官の働きにとって重要な役割を果たす。それぞれがアミノ酸の配列に基づく固有の構造を持ち、それが機能や作用の仕方を決定づけている。タンパク質構造の変化のほとんどは無害だが、一部の変異は病気につながる。
AIで遺伝性疾患を予測、グーグル・ディープマインドが開発
機械学習モデル「アルファミスセンス」で遺伝子を調べ、病気の可能性を予測
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