はんこを押すのも非効率であり、もし言われたらインボイスの番号のはんこを押すということにしたとしてもお互い手間がかかります。レシートにしたほうがいいでしょう。

 ただ、レシートにインボイスの登録番号を入れるのも、レジの入れ替えやシステムの変更などのコストがかかります。

 従来のレシートにインボイスの番号のはんこを押すということで対応するケースもあるでしょう。

 いずれにしても、インボイス後であっても、消費税の簡易課税や2割特例ならばレシートにインボイスの番号が入っているかどうかを気にする必要はありません。

 経費にする分には、レシートでも領収書でもかまいませんので、これまでどおり受け取っておきましょう。

 もし、領収書をわざわざもらっていた場合は、この記事を機に、それをやめ、レシートで経理をすることをおすすめします。

(本原稿は井ノ上陽一著『【インボイス対応版】ひとり社長の経理の基本』から一部抜粋・追加加筆したものです)