ジャニーさんの部屋の鍵を
誰が持っていたかは知っている

――毎晩のようにジュニアたちがマンションに来ていたというお話ですが、どれくらいの人数が来ていたのでしょうか?

 青山のタワーマンションの部屋は、入る人数は最大30人くらいだったと思います。それなりに大きな部屋が四つありましたから。多くの場合、20人くらいが泊まっていた印象です。遊びに来るジュニアたちのために、浴衣とボクサーパンツが用意されていました。ドラム式洗濯乾燥機があり、自分が着てきた服を洗濯しつつ、用意されている浴衣とパンツを着て、また翌日、洗濯済みの着てきた服を着て帰るのです。だから、同じ服で連泊することも可能でした。

――「鍵をもらっていた人は、ほぼ全員その後デビューした」ということですが、誰が鍵を持っていたかご存じなのですか?

 知っています。鍵を持っている人はジャニーさんから相当に信頼されている人です。

――それは、いわゆる「信頼」なのでしょうか? それとも、特に強くジャニー氏が恋愛感情を持っていたお気に入りの子ということなのでしょうか?

 ジャニーさんが毎日顔を見て嫌にならない人だと思います。ジュニアだからといって、誰もがジャニーさんの家に入れるわけではありませんでした。一度は呼んだけれど、二度と呼ばれなくなってしまった人もたくさんいました。あるいは、そのジュニアから電話がかかってきても、ジャニーさんが出なくなったという人もいます。性加害を受けたかどうか、ということとは関係なく、何らかの理由からか「アウト」という評価になってしまった人はたくさんいました。

 騒いだり、うるさかったり、マナーが悪くてどこかプロ意識に欠けるような子は呼ばれなくなりました。そういったことは、見ていてもなんとなく分かります。プロ意識のある人しかマンションに入れないのです。ですから、個人的にお気に入りということと、プロとして見込みがあるということが両方ある人に鍵を渡したのだと思います。