「財布の中身、いくらかわかる?」経営コンサルタントが1円単位で把握しているワケ写真はイメージです Photo:PIXTA

誰だってお金持ちになりたいものだが、そうなるために何をすればいいかについては、無頓着だ。数多の事業を成功に導いてきた経営コンサルタントが、お金との付き合い方を説く。本稿は、石村一成『お金の神様がこっそり教えてくれた お金の教科書』(かざひの文庫)の一部を抜粋・編集したものです。

自分の財布の中にある金額を
1円単位まで把握している人は少ない

「お金は大切」と言う人は多いですが、なかには、「まったくそんなふうに見えないなぁ」と思うことがあります。

 あるとき、お金に困っている社長に質問してみました。

「いま、持っているお札は何枚ありますか?」

「そうね。1万円札が6枚で、5000円札が1枚あって、1000円札が7枚くらいかな」

「では、小銭は?」と尋ねると、「えっ?わかりません」と言うのです。わたしが、「いま、お金は大切だと言いましたよね?」と突っ込むと、ドキッとした表情に。