自分や奥さんが万が一病気になっても商売が続けられれば、自分たちだけでなく、地域の人たちもしあわせになれます。そのための値上げととらえれば、申し訳なさもなくなるのではないでしょうか。
たとえば、牛乳はこの30年間で値上がりしています。でも、文句を言っている人はいるでしょうか?ほとんどいませんよね。
お客さまも、お店も、業者も、三方よしの値付けがいい値付けです。かかわる全員が笑顔になる価格設定が、商売存続のコツなのです。
ですが、十分に支払えるお金を持っていても、値切ろうとする人がいます。このような人は、値引き自体が楽しみになっている傾向があります。
これは、相手のことを考えていない、自分だけが楽しんでいる状態です。客商売だからといって、売る側も「お金を出せばなんでもいいだろう」と思えるわけではありません。
あまりにお客さまから値切られるときには、毅然とした態度で接するべきです。
商売は、お客さまも自分も豊かになること。正当な利益を得ても、誰からも文句を言われません。値引き交渉されたときに、これ以上は値引けないラインまできたら、プライドを持って対応しましょう。
サービス、おもてなしというのは、そこにかけた時間と情熱、愛情で価値が決まります。愛は人に伝わります。愛を注ぐことからはじめましょう。豊かさはおのずとついてきます。
10分だけ考えてつくられたサービスと、1年間じっくり考えてつくられたサービスとでは、その中身が圧倒的に違うはずです。こうした価値をきちんと説明できることが、大切です。
不思議な話かもしれませんが、お金は自分がどのように使われたかを記憶しています。そして「○○さんは、ケチだぞ。正当なお金を払わないぞ」とお金同士が口コミをします。結果、ケチな人は、値切られる経験をすることになるのです。
お金の使い方は因果応報。誰にでも胸を張れるお金の使い方をしましょう。
投資の極意は世のため人のため
だとすると、自己投資の価値とは
いま、クラウドファンディングという資金調達法があります。これは、自分が共感し、応援したいと思う人やプロジェクトに投資するというものです。
難病で苦しむ人が助かったり、世の中の困りごとが解消したりと、誰かの役に立つものなら、多くの人が気持ちよくお金を出してくれます。
逆に、「○○は儲かるから、お金を出してください」というものなら、クラウドファンディングはうまくいきません。