米潜水艦隊は悲惨な状況にある。米国は既存潜水艦の保守や維持のためのインフラを国内に持っておらず、ましてや艦隊の拡大などできるわけがない。米国は海中での優位を維持するために創造力を発揮する必要がある。米海軍は従来型動力の潜水艦を同盟国、すなわち日本と韓国から調達すべきだ。ラーム・エマニュエル駐日米大使の統率力と日韓関係の現状打開の可能性を考慮すれば、機は熟している。米国は台湾海峡情勢が変化しつつある中で、インド太平洋地域で危うい立場に置かれている。10年前、中国の人民解放軍(PLA)は規模を拡大し、より高度化されたが、台湾を奪取できるほどの力はなかった。現在、中国は空母3隻(2隻は国産、1隻は輸入)を保有するほか、同国初の正真正銘の超大型空母となる4隻目を建造中だ。PLAの海上戦力は、米海軍の戦闘部隊、すなわち米海軍の戦闘艦の総数を上回る規模を有する。PLAは誘導ミサイル装備巡洋艦を8隻、駆逐艦とフリゲート艦を数十隻保有しており、その上、多くの造船所が休止中ということもない。PLAのミサイルはセンサーの性能が劣る場合でも、一般的に米国のミサイルより射程が長い。
【寄稿】お粗末な状況の米潜水艦隊
対中優位維持には日韓から調達を
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