ところが今回、東山氏は、この数字を知った上で、さらに前回の会見から今回の会見の間に、3人の被害者と対面したとのことですが、それでも冷静でした。

 また、会見後半にジャニー氏の性加害が及ぼした影響について見解を聞かれ、

「まぁ、さまざまなJr.の子たちが、やはり、ま、被害を受けたということなので、まぁ、僕は、ま、一タレントとして、あのーま、合宿所にはいましたけど、やはり、そこは、なんか触れてはならない部分みたいな、立ち入ってはいけないような感じがありました。まぁ、ただ、先ほども言ったように、僕個人の力が、まぁ、とにかく及ばないという年齢でもありましたし、まぁ、それは本当にあの見て見ぬふりだと言われたら、まぁ、それまでだなと思うんですね」

 と返答し、だからこそ今できることをちゃんとやらなくてはいけない、と決意を述べます。

 この「個人の力が及ばない年齢」という発言から、性被害を自身の感覚としては遠い過去に起こった出来事だと捉えている可能性が伺えます。ゆえに、被害の生々しさとは一定の距離を感じており、冷静なのだと推測します。

井ノ原氏の口周辺の
動きが減少した理由

 一方、井ノ原氏は、前回の会見では、口をモゴモゴさせる「マニピュレーター」という動きを頻繁に見せていました。これは感情の起伏をなだめようとする動きです。また、口周りに力を込める動きも目立ちました。これは感情を抑制するときや、頭がいっぱいいっぱいのときの動きです。「まだまだ語りたい、訴えたいことがある」ゆえだと考えました。

 今回の会見では、マニピュレーターがなくなっていたわけではありませんが、減少していました。これは、前回の会見と比べ、性被害の実態について本音に迫ることができ、また、会社の体制を見直し、被害者救済への道筋を作り決意を固められたと思ったからではないかと推測します。