不快な気持ちを一瞬で消す「魔法のフレーズ」とは?
何気ない相手のひとことが頭から離れないのは、相手から嫉妬の電気ショックを浴びせられたから。
カウンセラーからそう言われると、なんとなく腑に落ちます。
自分の願いを叶えたり、健康的になったり、理想的な姿になったりすることが怖いのは、本当は他人からの嫉妬が怖いから。
これまで思い通りに生きられない自分を責めていたけれど、「私は嫉妬されて本当に大変だったんだな」と思えて、自分自身のことが少しかわいそうになります。
私は嫉妬が怖いんだ、と理解できてもやっぱり体にいいことはできないし、不快な人のことを思い出してしまいます。
カウンセラーに相談すると、「喜びは嫉妬の雨具」というフレーズを教わりました。
夜遅くまでダラダラとテレビを見てしまうときに、フレーズを唱えてみると、雨のように降り注ぐ嫉妬のイメージがわいてきます。
「私ってけっこう嫉妬されていたのかも」と思いながら、淡々と寝る用意ができていました。
トイレに入ったときに不快な人が頭に浮かんでも、フレーズを唱えていると、その人のことがどうでもよくなってきます。
「食べること」から解放された
それまでは布団に入っても、「寝よう」と思えば思うほど眠れませんでした。
でも、「喜びは嫉妬の雨具」と唱えるようになると、「なんの喜びなんだろう?」と考えているうちにいつの間にか眠りに入っています。
朝起きたときにも、いつもだったら不快な人が頭に浮かんで嫌な気分になるのに、フレーズを唱えていると、不快な人が頭から退散していきます。
これまで「スイーツを食べることが何より幸せ」と思っていました。
でも、フレーズを唱えているうちに、「そうでもないかも」と食べない喜びを感じるようになるからおもしろい。
その女性には「仕事が長続きしない」という悩みがありましたが、「仕事でうまくいくと周りから嫉妬の電気ショックを浴びせられるから、それを恐れて続けられなかったんだ!」ということがわかってきます。
唱え続けていたら、眠る喜び、健康的に生活する幸せを感じられるようになって、どんどん自由になっていきます。
そして、そんな普段の生活の喜びを感じていると、さらに眠る幸せを感じられるようになっていったのです。
(*本稿は『無意識さんの力でぐっすり眠れる本』より一部抜粋、再編集したものです)