イライラして眠れない、ストレスがたまりがちな人におすすめなのが、『無意識さんの力でぐっすり眠れる本』(大嶋信頼著)だ。著者は著書累計55万部を突破している人気心理カウンセラーの大嶋信頼氏。最新作の本書では、心理学的なアプローチによって、不安や不満などの不快な感情を消し、読むだけで眠くなるメソッドを多数紹介。無意識に働きかける「暗示」を唱えることで、眠れるようになるだけでなく、ストレスを根本から消してくれる「不思議な催眠効果」がある1冊だ。「2ページ読んだだけで眠れた」「ストレスが消えた」「自己肯定感が高まった」などの感想が多数寄せられている。今回は発売を記念して、本書から特別に一部抜粋、再編集して紹介する。

【人気カウンセラーが教える】「馬鹿にされている?」と思ったときに、一瞬で嫌な気持ちから解放される「すごい言葉」とは?Photo: Adobe Stock
人から言われたちょっとした言葉が頭から離れないことがある。「馬鹿にされている?」と思う場合は、相手からの「嫉妬」が関係している可能性がある。
楽しんでいたり幸せだったりすると、他人から嫉妬されてしまうことがある。周りの人からの嫉妬は電気ショックのようなもの。過去に周りの人から嫉妬の電気ショックを浴びせられたことがあると、喜ぶこと自体が怖くなる。
「喜びは嫉妬の雨具」(※)というフレーズを頭の中で唱えることで、「喜びと幸せを感じてもいいんだ!」と嫉妬されるのが怖くなくなる。本来の喜びや幸せを感じられる自分に戻っていくと、素敵な眠りでさらに幸せになっていくことができる。
※不思議なフレーズですが、考えすぎが止まる催眠効果のある暗示なので、ぜひ頭の中で唱えてみてください。

同僚の「ひとこと」が頭から離れない…

ある女性は、「どうしてあの人はあんなことを私に言ったのだろう」「馬鹿にしてるのでは」と同僚から言われたひとことを考え続けていました。

不快な気分を消すために見たくもないテレビ番組を見たり、深夜までスマホで漫画を読み続けてしまったりしていました。

寝る前にジャンクフードを食べたり、間食が止まらなかったり、気がつくと体に悪そうなことばかりして、自分のことが好きではいられなくなっていたのです。

その女性は「考えてもしかたがないのに、どうして嫌なことをしてくる人のことばかり考えてしまうんだろう」「なんで体にいいことができないんだろう」と不思議に思っていました。

悪習慣がやめられないのは、「他人からの嫉妬」が原因!?

そんなときにカウンセラーから、「悪習慣がやめられないのは、他人からの嫉妬が原因しているのでは」と指摘されます。「え? 私は嫉妬されるものなんて何も持っていませんけど!」とその方は否定します。

カウンセラーに「健康的な生活をして理想的な体重になって美しくなったら、と想像してみてください」と言われると、瞬間的に「周りの目が怖い」と思うので、たしかに、嫉妬を怖がっているのかもしれない、という気もしてきます。

「不快な人のことが頭から離れないのは、相手から嫉妬の電気ショックを浴びせられたからです。リラックスしたときに電気ショックの恐怖が襲ってくるから、くり返し思い出してしまうんですよ」と言われると、「もしかするとそうなのかもしれない!」と腑に落ちます。カウンセラーはこう続けました。

他人からの攻撃を恐れて、喜びや幸せを感じることが怖くなる

「嫉妬は“動物的な発作”です。自分よりも下の立場だと思っている人が、自分よりも優れたものを持っている、という条件で起きます。

たとえば、相手からすれば、あなたの『自信がない』という態度が自分よりも下”と意識させます。

自分よりも下だと思っていたのに、何かの拍子にあなたのポテンシャルが見え隠れすると、相手は嫉妬の発作を起こします。

相手の嫉妬は電気ショックのようなものだから、電気ショックを浴びせられたあなたは、喜びや幸せを感じること自体が怖くなってしまうのです」