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【精神科医が教える】消したくても消せない「嫉妬心」と上手に付き合う技術Photo: Adobe Stock

なぜ嫉妬するのか?

他人に嫉妬するときは、たいてい相手のことを自分と対等だと思っているんです。

つまり、自分も嫉妬する相手の状況になれるはずだと思っているのに、実際はなっていないときに嫉妬心や劣等感がわいてくるわけです。

自分より能力や立場が上だと思って尊敬している人が、自分にないものを持っているとき、人は嫉妬するのではなく憧れるんですよね。

距離感によって異なる感情

尊敬と嫉妬は紙一重なのです。自分にないものを持っている人がいても、かたや尊敬の対象となり、一方では嫉妬の対象になる。

他人を尊敬できるのがポジティブな人で、嫉妬するのはネガティブな人というよりも、相手に対して自分がどれくらい近い距離でとらえているかによるということです。

あまりに近い存在だと悔しいけれど、とてもじゃないけれど同じ土俵に立つことが考えられないような人だと憧れる

嫉妬と憧れを置き換えてみる

嫉妬している相手のことを、逆に憧れてみるというやり方もありますが、相手との関係性もあるから簡単ではありません。

だから、自分に近い存在に対して嫉妬するくらいだったら、憧れの対象を見つけるという選択をするといいんです。

誰かに対する嫉妬心を、違う人への憧れの気持ちに置き換えてみる。そうすると嫉妬心や劣等感から解放されて、なおかつ自分の方向性も見失わないでしょう。

※本稿は『精神科医Tomyが教える 40代を後悔せず生きる言葉』(ダイヤモンド社)の著者が日々お届けする“心のサプリメント”です。