超ミニマル・ライフとは、「どうでもいいことに注ぐ労力・お金・時間を最小化して、あなたの可能性を最大化する」ための合理的な人生戦略のこと。四角大輔さんの新刊『超ミニマル・ライフ』では、「Live Small, Dream Big──贅沢やムダを省いて超効率化して得る、時間・エネルギー・資金を人生の夢に投資する」ための全技法が書かれてあります。本書より、「どうでもいいことに縛られないための考え方」についてご紹介します。
超時短して自由時間を最大化する
「どうでもいいことに縛られたくない」
「大好きなことに夢中になって生きていきたい」
「そのための時間がもっとほしい」
誰もが一度は、そう考えたことがあるはず。それ──【超ミニマル・ライフ3原則(※1)】の「②仕事と家事を超時短して「自由時間」を最大化する」──を実現するための鍵も、やはりオーガニックデバイスが握る(前回も述べたが、筆者は、脳と体を合わせた肉体を「オーガニックデバイス」と呼び、メンテナンスとアップグレードに尽力してきた)。
TO DOに追われないために
暮らす上でも、働く上でも、どんなに面倒でも避けられない「最低限やるべきこと」というのは無数にある。歯を磨いたり炊事・洗濯したり、経費精算をしたり書類を書いたりetc.……挙げ出したらキリがない。
遊びでも同じだ。筆者が愛するアウトドア活動では、細かいギアを管理したり、ウエアを修繕したり、道具をメンテナンスしたり──やるべきことはいくらでもある。
現代人は、公私に関係なく日々発生する細かな「HAVE TO DO=やらなきゃ」に多くの時間を奪われている。だから、いつも時間が足りない。
HAVE TO DOをどう減らし、どう最短時間で完了するか
筆者は、人生で一度も「暇つぶし」をしたことがない。
なぜなら、いつも目の前に「WANT TO DO=やりたいこと/好きなこと」があったから。小学生の頃からずっと「暇だ」という人がうらやましかった。「その時間をぼくにくれ!」と思っていた(笑)。
中学生になってから、ささいな「楽しいこと」から「人生をかけてやり遂げたいこと」まで、大小さまざまな「WANT TO DO」をリストアップするようになる。
それから今日までの40年間、その「ドリームリスト」を軸に人生をデザインしてきた。だからこう考えるのが癖になった。
「HAVE TO DOをどう減らし、どう最短時間で完了するか」
筆者が、あくなき「時短追求の旅」を始めたきっかけは、「WANT TO DO」の時間を最大化するためだったのだ。
そうやって生きてきたからこそ、「自分の時間を生み出す技術」を蓄積できたといえる。