6年ぶりの全面改良
N-BOXで日本市場復活を狙うホンダ
ホンダは10月6日、フルモデルチェンジ(全面改良)した軽乗用車「N-BOX(エヌボックス)」を発売した。
N-BOXは、今や日本の新車市場で“最も売れるベストセラーカー”の位置付けを確立したホンダの日本国内市場のドル箱車種だ。軽自動車の新車市場では8年連続1位、登録車を含めた新車市場全体では、2年連続で1位を獲得している。
今回、N-BOXのフルモデルチェンジは6年ぶりとなる。2011年12月の初代、2017年9月の2代目に次ぐ、3代目のモデルだ。軽自動車で主流のスーパーハイトワゴンのデザインを踏襲する一方で、車載通信技術「ホンダコネクト」を軽で初採用したほか、急アクセルの抑制装置採用など安全性を強化した。ただし、ホンダが注力するとしている電動車のモデル新設はなく、エンジン車のみを継続した。
「新型N-BOXをけん引役として国内でホンダ車年間70万台の安定販売を実現したい」。ホンダの高倉記行・日本統括部長は発表会で、新型N-BOXの成功だけでなく、日本国内市場でのホンダ全体の復活を期待する発言を示した。
それというのも、N-BOXは確かに圧倒的な販売力を見せているものの、それ以外の車種が振るわないからだ。