大学生、そして社会人からも圧倒的な支持を受ける就活塾「我究館」をご存じだろうか。
第一志望内定率93.1%と圧倒的な成果を残し、ロングセラー『絶対内定』シリーズの著者としても有名だ。では、採用される人、されない人の差はどこにあるのだろうか。今回は、絶対シリーズの中でも人気の『絶対内定2025 エントリーシート・履歴書』『絶対内定2025 面接』より、面接の攻略法を紹介する。

絶対内定Photo: Adobe Stock

「名詞」の「中身」を確認しよう

「人事が学生に求める能力」の常に上位にある「コミュニケーション能力」。
 ここで考えてほしいことがある。
 そもそも「コミュニケーション能力」とは何だろうか。複数の解釈ができる。次のすべてがコミュニケーション能力だ。

1.サークルの交流会を「楽しめる力
2.インターンシップで法人営業を担当し、クライアントから「信頼を勝ち取る力
3.海外の名門大学への単位交換留学で、40カ国200人と寮生活を送った「絆を育む力

 どれもコミュニケーションだが、発揮している能力の中身が違う。
 採用担当者は、2と3は評価する。残念ながら、1は評価しない。広義に解釈できるからこそ、名詞は、その中身を確認しよう。うっかり的外れな能力をアピールしないためにも。

 志望企業で求められている能力と一致しているかどうかを確認するのだ

「リーダーシップ」にもいろいろな意味がある

 他の事例であれば「リーダーシップ」と一口に言っても、広範囲にわたる解釈がある。

1.コンセプトを打ち出して、みんなを引っ張っていくタイプ(強いリーダー
2.仕組みづくりが得意で、みんなががんばる環境を整えるのが好きなタイプ(縁の下のリーダー
3.それぞれの意見を集約して、同じ方向をみんなで向くのが得意なタイプ(調整型リーダー)など。

 自分がどのタイプなのかを分析し、志望企業や職種に合わせたアピールができるようにしておこう。その他、「忍耐力」「継続力」「思いやり」「粘り強さ」も多くの大学生が使う言葉だ。これらは定義づけてから、面接に臨もう。

(本稿は、『絶対内定2025 エントリーシート・履歴書』『絶対内定2025 面接』を抜粋、再構成したものです)

藤本健司(ふじもと・けんじ)
我究館館長
千葉大学教育学部卒業後、(株)毎日コムネット入社。営業に配属され、2年目に優秀社員賞、3年目に社長賞を受賞。2012年「世界の教育問題に対峙したい」との思いから、青年海外協力隊としてケニア共和国で活動。3年間、JICAや現地の省庁と連携し、児童福祉施設における情操教育やカウンセリングに携わり、「人は志や気づきによって大きな成長を遂げられる」ことを実感する。2016年より(株)ジャパンビジネスラボに参画。我究館学生校の主担当コーチとして大学生をサポート。2017年10月より副館長を務め、2021年5月より現職。外資系投資銀行、コンサルティングファーム、総合商社、広告代理店など、難関企業に多数の内定実績がある。著書に「絶対内定」シリーズがある。