「読者が選ぶビジネス書グランプリ2023」で総合グランプリとビジネス実務部門賞をダブル受賞した『佐久間宣行のずるい仕事術』。人気プロデューサー・佐久間宣行さんが20年以上かけて磨いてきた「誰とも戦わずに、好きなことで、効率的に成果を出す方法」を伝授する本書に、絶賛の声が多く寄せられた。
そこで、受賞を記念して、その悩み「佐久間さんに聞いてみよう」をテーマに、仕事にまつわる悩み・質問を大募集。本連載では、職場の人間関係やメンタルの改善、就職・転職活動に今すぐ役立つ、佐久間さんの回答を公開します。(構成/根本隼)

本当に賢い人が「面接で絶対に言わないこと」ワースト1

Q. 1次面接を突破できず焦っています

質問者:20代女性
――1次面接すらなかなか通過できず焦っています。最初の関門を突破できるコツがあれば、教えてください。

1次面接で「大きな夢」を語ってはいけない

佐久間さんからの回答↓
 1次面接の面接官は「中間管理職の一歩手前」の現場で働く社員。だから、現場を無視した「大きな夢」を語ってしまうと、いい印象を持ってもらえないので落ちてしまいがちです。

 たとえば営業職の面接だったら、日々の営業活動の「意義」など、地に足のついた話をした方がいい。夢を持つのはすごくいいことだけど、1次面接では「現場の一兵卒」として戦えるということをアピールした方が受かりやすいのが現実なんです。

 1次面接にかぎらず、面接官の役職に応じて「刺さる話が違う」ということを意識して自己アピールすると、うまくいくと思いますよ。

 実際、僕自身が就活をしていたときも、1次面接で「現場が大事だ」ということを積極的に語ったら、高確率で通過できた気がします。

短時間でベストを尽くせたか、きちんと振り返ろう

佐久間さんからの回答(続き)↓ 
 それとは別に、1次面接の場合は、5分や10分という短時間で「自分がベストを尽くせたかどうか」をそのつどきちんと内省した方がいいです。

 自分という「商品」を、どんなキャッチコピーを使って説明したのか。それは果たしてわかりやすかったのか。「あなたの会社に入ったら、こんな風に貢献できる」と、面接官に上手にプレゼンできたのかどうか。この振り返りは絶対に必要です。

 振り返ってみて「ベストを尽くせた」と思えるのなら、仮に落ちても「運が悪かっただけだ」と割り切ればいいし、いずれ必ず結果がついてきます。逆に、こういう反省をせずに、漫然と面接を受け続けても、なかなか受からないと思います。

(本稿は、ダイヤモンド社の公式Twitterアカウントで募集した「あなたのその悩み、 佐久間さんに相談してみませんか?」キャンペーンに寄せられたお悩みをもとにした『佐久間宣行のずるい仕事術』グランプリ受賞記念連載です)