税金を減らせば、
手元のお金も減る

 とり上げられる個数に注目すると、Bを選ぶ方もいらっしゃいます。確かにAは4個もとり上げられますが、Bは1個もとり上げられず全部自分のものです。

 しかし、より多くのブロックを得るには、Aのように多少ブロックをとり上げられても、手元に残る道を選ばなければいけません。ブロックをとり上げられるのが嫌ならばBを選ぶのもありでしょうが、手元には1個しか残りません。

 どんな方法をとっても、必ず一定割合の税金はかかるので、税金を支払わずにお金を増やすことはできません。売上をごまかしたり、実在しない経費を計上したりするしかないのです。これがいわゆる脱税です。

 もちろん、とり上げられるブロックを最小限に抑える工夫(節税)は必要です。ビジネスや投資をすると、この問題が立ちふさがります。とり上げられるブロックの数(税金)に注目するか、残るブロックの数(お金)に注目するかを考えてみましょう。

 では具体的に税金はいくらくらいかかるのでしょうか。
「東京都で資本金1000万円、従業員50人以下。交際費、その他の要素は考慮しない」という会社を例に考えてみましょう。