離婚係争中、妻が別の男性と暮らしているとバラす
そのアウティングは「ネット有名人なら許される」のか
2日後、三浦氏の新たなツイートが投稿される。
「週刊ポストは村上さんの相手が破綻事由でないことも、離婚訴訟中であることも知ってて敢えて隠して不貞行為のように書いたでしょ。」(2019年4月25日 三浦瑠麗氏公式Twitterアカウントより)
離婚訴訟中と再び書き、破綻の理由は村上氏の不貞行為ではないと断言する。それは西脇サイドの理解とは異なるものだった。村上氏が(西脇と)離婚係争中であると知らせる三浦氏のツイートが拡散されていくにつれて、彼女のファンであろう人たちの「婚姻関係はとっくに破綻しているのになぜ裁判所で揉めているのか」「片方が離婚に反対すると離婚しにくい日本は変わるべき」など、ツイートに同調するコメントのひとつひとつが自分を順番に突き刺していくように西脇には感じられた。
当時17万人のフォロワーを持ち、飛ぶ鳥を落とす勢いだったネット有名人の三浦氏に比べ、マスコミに勤務する会社員として情報発信にも慎重にならねばならない西脇は、SNSなどの有効な反論手段を持っていなかった。だが見知らぬ人々の“罵倒”に沈黙し、動揺を押し殺し、なすすべもなく鎮火を祈ることなどできなかった。この痛みは間違っている。このツイートは間違っている。
西脇には、あのツイートの向こうに「人気」を背景にして全てを自分の思い通りに操るかのような三浦瑠麗氏の、笑う姿が見えた気がしたのだという。