いいサプライズがあれば株価は上がり、逆に悪いサプライズだと株価は下がります。そのため一部の投資家は、決算直前に予想して株の売買を準備しておく「決算ギャンブル」をするようです。

 しかし、たとえ好決算でも、投資家やアナリストの予想の範囲内で、すでに株価に織り込み済みだったときや、次期の業績予想(ガイダンス)が弱気だったときなどには、株価は下がるかもしれません。

 そのため、たとえ好決算を予想していても株の購入や買い増しは、決算直前は控えて決算後にその内容や市場の反応を確認してからにしましょう。10倍株になるには、これから何度も決算をクリアしていかなければなりませんから、きちんと決算を分析して、ストーリーを確認してから行動しても、遅くはありません。

 カルタくんは自分のストーリーが正しかったのを決算で確認できたので、買い増しを検討しています。サプライズの好決算だと株が急騰します。すると買いそびれたことを後悔してしまいますが、それは結果論にすぎません。どこかで調整が入りますので、そのときにまだストーリーが継続しているのなら、買い増しすればいいのです。

会社の不祥事で
株価はどうなる?

 カルタくんが株を購入している「これから湯豆腐」ですが、このところ、イケメン若社長がメディアをにぎわせています。

 自らが広告塔となり、「これから湯豆腐」を宣伝するのはいいのですが、時おりドヤ顔で意味不明なことを口走り、SNSでたびたびネタにされていました。会社が絶好調なので、どこか調子に乗っている感じもします。

 そこにスキャンダルが浮上!かつて二股をかけられたうえ、婚約を破棄されたという女性が、週刊誌に告発したのです。

 メッセージアプリのやり取りでは、「ほんとは肉が好き。家ではハンバーグが食べたい」「豆腐の角で後頭部殴るぞ」など、不誠実極まりない問題発言の数々が……!

 ここでクイズです。会社トップの不祥事が起きたとき、株主はどんな選択をすべきなのでしょうか。

A 異性関係で誠実さを欠いたり恨みを買ったりするような人物は、一事が万事。経営や組織マネジメントに対しても脇の甘さがあるので売却を検討。

B 経営手腕とプライベートでの異性関係はまったく関係ない。これで株価が下がればむしろ買いのチャンス。