日本人の英語熱は明治維新の頃から高まり続ける一方、英語学習を「つらい」と感じる人はいまだ多い。そういった無邪気な学習者たちに笑顔を取り戻してもらうべく、仕事ができない社員や、愛社精神の低い社員、窓際族などによる非エリート風の言い訳や失敗をまとめた書籍『ろくでもない英語の言い訳300』が刊行された。ネイティブもあきれかえる、職場では絶対に使えないその内容とは? 同書から特別に一部を公開する。
「今週、休日出勤できますか?」
「技術的には可能です」
“Can you work on your day off this week?”
“It would be technically possible.”
「イヤよイヤよも好きのうち」のように、恋する乙女の心理を理解するのは一筋縄ではいかないものですが、同様に働くエンジニアの心理もなかなか複雑。
「技術的に可能」とは、本当は「できない」と言いたいが、何らかの理由で言えないときに使われる表現です。言葉通りにスケジュールを入れようものなら、キーボードの角でこめかみを殴られますので、細心の注意を払って行間を読むことに努めましょう。
自分に厳しいエンジニアのフレーズ
「へんじがない。ただのてつやあけのようだ」
“There is no reply. It seems he just stayed up all night.”
眠らない街、歌舞伎町。眠らない人、ITエンジニア。語呂が悪いことこの上ないですが、働き方改革やらプレミアムフライデーやら、景気のいい単語がどれだけ飛び交おうとも、底辺……。失礼、一部のITエンジニアには全く無関係です。
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「毎日風呂に入っているようじゃ、エンジニアとしてはまだまだだな」
“If you’re showering every day, you still have a long way to go as an engineer.”
未熟者でもかまわないので、風呂には毎日入りたいです。
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「徹夜続きで暗黒面に落ちたため、いったん家に帰ります」
“I’ve gone over to the dark side after pulling several all-nighters, so I’m going home now.”
集中力の低下や、心身の不調、太りやすくはげやすくなるなど、徹夜にはデメリットが目白押しです。特に暗黒面に落ちると宇宙の支配をもくろむことにもなりかねませんので、定期的な休息を心がけましょう。
(本稿は、『ろくでもない英語の言い訳300』を抜粋、再構成したものです)